アートメイクじゃ治せない?喫煙とブラックリップの恐ろしい関係
2022.02.18
【ブラックリップ】って聞いたことありますか?なかなか馴染みのないワードですね。
ブラックリップとは喫煙していると唇が黒く変色してしまう症状です。
そして、このブラックリップはアートメイクで治すことがとても困難!
もしかしたら、と思い当たる方、リップのアートメイクを検討されている方は、ぜひ読み進めてください
ブラックリップってなに
喫煙者の唇が黒く変色する症状のことを【ブラックリップ】と呼んでいます。
喫煙することでなぜ唇が変色してしまうのかというと、たばこに含まれるニコチンやタール等の成分が以下の現象を引き起こしているといわれています
・たばこの成分がメラノサイト(シミのもと)を刺激
・たばこを咥えることで摩擦も増える
➡色素沈着になり、茶色や黒に変色。
・たばこの成分が血管収縮をさせる
➡血流が悪くなり、青紫色に変色。かつターンオーバーが遅くなり色素沈着も治りにくくなる。
禁煙をすることで2~3か月で内側から赤みが戻ることもありますが、重度の場合不可逆的で黒いままに…。さらに恐ろしいことに、喫煙者に限らず、重度の受動喫煙を受けていた場合も同様の症状がでてくることもあるため要注意です!
アートメイク前後1か月は禁煙を!理由は3つ!

ブラックリップには、アートメイクできない??とご心配の方もいらっしゃるかもしれません。
施術は可能です!ただし、ぜひ施術の前後1か月の禁煙をしていただけると、より綺麗な定着を目指せます。
その理由は
① 禁煙をすることで唇の赤みが回復して、より適切な色素を選ぶことができる。
② 喫煙すると傷の回復が遅くなり、ムラや定着不良の原因になる。
③ たばこを咥えたり、熱が唇に加わることで色素沈着の原因になる。
リップアートメイクは1回の定着率は30%と言われており、唇の状態が良好な方でも2回以上の施術をオススメしています。そのため唇の状態が整ってない場合は適切な色素が選べなかったり、傷やムラが多くできてしまい、定着までの道のりが長くなってしまう可能性があります。
アートメイク以外にダークリップを改善する方法はある?

まずは喫煙を控えられることを大前提に
・保湿と遮光
色素沈着や血色不良の状態を「悪化させない」ことは、とても大切です。
リップクリームやワセリンでこまめに保湿し、摩擦を減らしてあげましょう。
リップクリームの中にはUVカット機能が配合されたものもあるので、遮光も併せて行うと唇の加齢も予防できるので一石二鳥です!
・内服
色素沈着を薄くする、できにくくする効果が期待できるのが肝斑治療でも用いられる美白内服のセットです。ただし、トラネキサム酸は血液凝固作用があり血栓のリスクが高まるため、喫煙者の方は使用ができません。
メラニン生成を抑制し、ターンオーバーの活性化が期待できる
・グルタチオン(タチオン錠)
・ビタミンC(シナール錠等)
・ビタミンE(ユベラ錠等)
・L-システイン(ハイチオール錠等)
の内服が特におすすめです。当院でも上記の美白内服は自費診療でのお取り扱いがございます。内側からも色素沈着へアプローチをしたい方はぜひご検討ください。
※ただし、内服薬のため現在別で内服されているお薬がある場合併用ができない場合がございます。必ず医師の診察を受けてから、内服いただくようにお願いします。
・レーザー治療
セルフケアで消すことの難しいシミや、黒味が強い場合にはこうした治療を検討してみるのもおすすめです。Qスイッチアレキサンドライトレーザー等を使用し、メラニンを破壊し、瘡蓋が脱落すると同時にシミを薄くすることができます。ただし、レーザー後アートメイクをする場合、一度炎症が起き、唇のコンディションが悪化することも多いため、半年は期間をあけていただければと思います。
※ダークリップのすべてがレーザーの適応とは限りませんので一度専門医に診ていただくことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか。
唇と喫煙の関係は、審美的な面でも深く結びついていますね。
当院ではアートメイクの無料カウンセリングをご用意しております。
まずは気軽にご相談ください。
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