Columnコラム
PMU渋谷

アートメイクで傷跡の治療ができます

2021.11.15

こんにちは、看護師の山崎です。

先日、「Biotouch Skin Rejuvenation」に参加しました。バイオタッチ主催の傷跡修正に関する講習会です。

傷跡、妊娠線、白斑などをアートメイクでどう修正するかについての講習内容で、顧問医師の先生による発表や症例検討、デモンストレーション動画の閲覧、さらに、肌のカラーチャートを分析し適した色を提案してくれるカラーメーターという機械の使用方法も学ぶことができました。

ドライニードルという治療方法をご存知ですか?

PMU渋谷(渋谷の森クリニック内)では、傷跡修正はドライニードルというやり方を第一選択に治療を行ってきました。

ドライニードルとは、アートメイクと同じようにマシーンと針を使用する方法ですが、色素は使いません。色は使わずに、針でダイレクトに肌を傷つける方法です。傷をつけることにより創傷治癒能力を利用して、白い傷の部分に色を取り戻そうという理論です。

一時的に赤みが出たり色素沈着のリスクはありますが、色を入れることで肌の色に合わなかったり、経年とともに変色した際に色が合わないリスクを回避することができます。

1.2回ほどドライニードルをしたあとに少し色が欲しいと感じたり、改善が見られず色が必要だと判断した場合には色を入れることを検討する流れになります。

実際の症例写真を供覧します

【リストカット傷跡 ドライニードル2回 担当看護師 大野】

上腕にあるリストカットの傷跡がありました。リストカットは、赤みがなく白い傷になっていて、他に手段がないと判断した場合に治療を行っています。リスクは、色素沈着、持続する赤み、変化がない、です。1ヵ月間隔で2-3回施術を受けていただくことを推奨します。施術後は、軟膏+洋服に擦れないようにテープ保護を1週間ほど。シャワーは当日から可能です。

色味の変化だけではなく傷を平らに、滑らかにすることができますので触った際の凹凸感も随分となくなります。また、傷跡特有のテカりがなくなり、質感や凹凸が皮膚に馴染んで目立ちにくくなります。

【担当看護師大野からのメッセージ】

傷跡=消すべきもの隠すもの、これを私たちが発信してしまうのはあまり望ましいことではないのかもしれません。思いがけずにできてしまった傷跡、病気や怪我を乗り越えるときにできた傷跡、自分自身と闘うなかでつけてしまった傷跡。傷跡と一口に言っても、箇所や大きさ、種類、更にできたキッカケ理由は人それぞれ。だとすれば傷跡との在り方もそれぞれなハズ。傷跡自体気にならない人、意識しつつも、共に生きている人、scartattooとして傷跡もまとめて愛している人。ただ、なかにはその跡を自分で目にし、人に見られることで心を痛める方もいる。わたしがここでいちばん声を大にして言いたいのは、傷跡があろうとなかろうと自身の輝きが、尊厳が傷つくことは決してない。ただそれでも、その傷跡が薄くなることで、傷跡と向き合うつらさが薄くなるのならアートメイクでお手伝いできることがあるかも知れません。ぜひ一度ご相談ください!

まずはリスクの少ないドライニードルがおすすめ

今回、受けた講習でもドライニードルの有効性が発表されていました。皮膚は色合わせが本当に難しいです。肌表面に色を塗って確認した時は同じ色に見えても、実際に定着してみると色合いが違うこともあります。

また、皮膚は一色だけで構成されているわけではありません。たった直径1cmの中でも赤みがある部分、色のトーンが暗く見える部分など、肌の色ってムラがある場所なので、そのムラに馴染ませるのは至難の業。ドライニードルで改善が見込まれれば比較的少ないリスクで効果を得ることができます。

また、白斑に関してもドライニードルの有効性が報告されていたのには驚きました。白斑は色を入れる方向で施術を行っていましたが、ドライニードルも選択肢のひとつとして取り入れていけたらいいな、と思いました。

PMU渋谷(渋谷の森クリニック内)では、ケースバイケースではありますが、基本的にはドライニードルを第一選択として、引き続き治療を行っていきます。また、アートメイクは本当に目まぐるしいほどに進化を遂げていきます。特に美容目的ではなく、治療目的で行われるアートメイクは歴史が浅く新しい分野なので、新たな発見が今後もたくさん出てくることと思います。このような講習会に定期的に参加することで、知見を得ながら良し悪しをしっかりと判断して、取り入れていきたいと思いました。

傷跡、白斑でお悩みの患者様、ぜひ一度ご相談にいらしてくださいね。