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コラム

PMU渋谷

第64回 日本形成外科学会総会・学術総会


口演発表のご報告

こんにちは。
PMU渋谷(渋谷の森クリニック)看護師 大野です。

先日、日本形成外科学会総会・学術総会にて
口演発表を行わせていただきました。

今回はそのご報告の記事となります。

学会に参加する理由

学会へは過去に聴者として参加することはありましたが、
演者としては初めての参加。

今年は感染予防の観点からハイブリッド開催となり
オンライン上での発表でした。

人前に立つのが苦手な私。

オンライン上でも人前で話す、という事実に
当日までそわそわが止まりません。

しかし、このような大仕事を任せて頂き
期待に応えたいという思いと、
アピアランスケアとしてのアートメイクの存在を
医療者の方々にも知って頂きたいという思いを胸に
無事口演発表を終えることができました

口唇口蓋裂術後の患者様へのアピアランスケア

今回のテーマは、
「口唇口蓋裂術後患者へのリップアートメイクの満足度調査と症例検討」

口唇口蓋裂術後の3名の患者様に対し、口唇部の形の修正を目的にした
リップアートメイクを施し、施術前後の比較写真と併せ、
満足度調査の結果をまとめました。
「左右差が気にならなくなった」「メイクが楽になった」等の実際のコメントも
紹介させて頂き、アートメイクが口唇口蓋裂術後の患者様に対しての
アピアランスケアとして有効な施術のひとつではないかと
参加者の方々にお伝えすることができました。

口唇裂・口蓋裂、口唇口蓋裂の発症率は400~600人に1人。
顔への出現頻度は形態異常の中で最も多い疾患です。
裂や程度によって飲食や発音の機能面や
唇や鼻翼の変形や左右差等の整容面にも様々な病態で現れます。
小さい頃から何度も手術を行い、治療が長期化しやすいのも特徴です。

口唇口蓋裂への治療は手術がメイン。
現在では唇裂の術式は確立され、口唇部の綺麗な再建が行えるようになりました。

しかし、それでもわずかに残る左右差や変形に対して
修正術を繰り返す方も多いのも事実。
実際に今回の患者様3名とも青年期以降に口唇の修正術を
2回以上行っている共通点も。
唇は、ほかの皮膚と違い赤い色をしているため左右差や変形が
分かりやすいことも影響していると考えられます。

メイクでのカモフラージュを勧められることがほとんどですが
唇は会話をする、飲食をするなどよく動き、摩擦も起こりやすい箇所。
せっかくメイクを落ちてしまいやすい。

そこで私たちはアピアランスケアのひとつとして
アートメイクを提案したいと考えています

アピアランスケアとは
【appearance = 外観・外見】【care = 手当・世話・ケア】
外見のサポートを通じて患者様のQOL向上させる取り組みのことです。
アピアランスケアについては別の記事で詳しくまとめております。
そちらも併せてみていただくとアピアランスケアを
より深く知って頂けると思いますので、ぜひご覧ください。

アピアランスケアを広めていくために

また、考察でも課題として挙げた安全性についても
アートメイクに関する医学的論文はまだまだ数が少ないため
アピアランスケアの手引きでは科学的根拠の不足が指摘されています。
当院では共同研究者の院長を筆頭に、冨田医師、
看護師たちとともに日々研究を続けています。
(安全性についても別記事で掲載しております。)

質疑応答では、治療の満足度の高さにも着目した感想も頂き、
口唇口蓋裂術後の患者様へのケアのひとつとして
前向きな評価をいただきました。

アートメイクの存在をまだ知らない方もいれば
知ってはいるけど安全性や痛みなど不安があり
正しい情報がわからないという方も多くいらっしゃいます。

アートメイクに限らず通院している病院の主治医や看護師から
正しい情報が聞けることで患者様は
ケアの選択肢を増やすことができ
安心してアピアランスケアを受けられるのではないでしょうか

治療を受ける病院と
アピアランスケア(アートメイク)を受けるクリニックの
架け橋になれるよう今後も正しい情報を発信していきたいと思います。

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PMU渋谷(渋谷の森クリニック内)

東京都渋谷区神宮前6-18-1クレインズパーク4F
10:00~19:00 休診日なし

☎03-6427-7350
✉pmu.shibuya@gmail.com

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